
今回は趣向を変えて,組織の紹介をしたいと思います。IMEC(Inter-university Micro Electronics Center)です。東北大学や田中研の紹介は後ほどじっくりしたいと思います。
IMECはベルギー王国にある,世界最大の独立系マイクロエレクトロクスの研究機関です。オープンイノベーションを標榜し,世界の有力企業をはじめ日本の各企業も参加して,巨額の予算が必要な次世代半導体技術の研究開発を進めています。KUL(ルーベンカトリック大学)と同敷地内にIMECがあり,KULの教授や学生も研究開発プロジェクトに関わっている点が特徴です。東北大学は2012年6月11日にIMECと戦略的パートナーシップを結んでいます(東北大学 数井理事(当時),ベルギー王国 Philippe皇太子殿下(当時,現国王),IMEC Luc Van den hove社長)。そのパートナーシップのもと,毎年,東北大学とIMECで交互に場所を変え,研究セミナーを開催しています。私も2014年に当時できたばかりのIMEC5の建物(ルーベンで一番高い建物@2016時点)でIMECで発表を行いました。歴史的にその創立から日本とのつながりが深く,我々も安心して共同で研究開発を進めることができます。IMEC副社長Rudy Rauwereinsが言った言葉が我々との関係をうまく表しています。それは「IMECと東北大学とは相補的である」というものです。IMECの優れた技術と,我々の持つ多様で迅速な(verstile)研究開発体制がうまくマッチしていることを意味しています。今後の成果に期待です。私も世の中に真に役立つ成果を出すために,共同研究を推進中です。
参考