今日のLSI(1),Today’s LSI 1:触覚用MYLSI, MYLSI for Tactile Sensor


今日はLSIを紹介しようと思います。MYLSIです。いくつか触覚センサ用LSIを試作してるのですが、このMYLSIは私がすべて設計しています。私が設計したものを、TSMC0.18µmのCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセスを使って作られています。ちなみに、なぜMYLSIかと言いますと、MuroYama LSIです。私が付けたわけじゃなく、共同研究相手のトヨタ自動車・豊田中央研究所の研究者の方が付けてくれました(いつの間にかスライドに載っていて、訂正する間もなかったのが実情)。このMYLSIは色合いが綺麗なのでかなり好きです。シリコン(ケイ石(SiO2)の形で地殻を構成する主要成分)とその酸化物(SiO2)と金属から主に構成されています。SiO2はガラスでもあるため、LSIはガラス細工とも考えられないでしょうか。このMYLSIを顕微鏡で拡大してじっくり見ると、とても綺麗で、何時間でも見ていられます(私だけ?)。顕微鏡の焦点をずらして、手前の配線を見たり、奥の方の配線やトランジスタを見たりと、見飽きません。信号の流れを想像しながら配線を追っていくのもおススメです。この綺麗なガラス細工が、機能も実現するのですから、素晴らしいと思いませんか?ぜひ、みなさんにも自身のLSIを試作して楽しんでもらいたいと考えています。