今日のLSI(3),Today’s LSI 3:マルチセンサプラットフォーム用LSI, LSI for Multi-Sensor Platform


お待たせしました。今日はマルチセンサの実装を目指したセンサネットワークプラットフォームLSIの紹介です。触覚センサ用のLSIはこれまでに開発していたのですが、我々のコンセプトはもっと広く使えるのではないか、という認識に基でプラットフォーム化を3年前くらいからチームで検討してきました。ロボットにはいろんなセンサをたくさん取付けたいというニーズがあります。用途に合わせて感度(敏感さ)、ダイナミックレンジ(小さい値と大きな値をどこまで取れるか)、応答速度(速さ)などなども自由に選びたい。次のような人たちにとってよい仕組みだと思っています。(1)センサを開発しているんだけど、その先のシステム(信号の読取り回路、通信回路、実装、ソフトウェア)の準備には敷居が高いと思っている人、(2)センサを使ってシステムを開発しているんだけど、いろんなタイプのセンサを使いたいし、たくさんセンサを増やしたいと思ってもあんまり配線を増やしたくないし、SPIやI2Cのような低速じゃ困るしあまり高速通信だと実装にコストかかるしそこそこ速い速度でもらいたいな、あとデータはアナログじゃなくてデジタルで使いやすい形でもらえると開発しやすいんだけど、いいLSIやシステムがないな~と思っている人。ブログでは詳しくは書けないので、興味ある人はご連絡ください。

  • 先端融合プログラムの支援でこれまでLSIとシステムを開発してきています。くわしくはこちら
  • マルチセンサとしてのシステムの開発はNEDO支援のプロジェクトで行っています。くわしくはこちら(NEDO)こちら(会見の様子)

 

参考文献

  1. Masanori Muroyama, Takahiro Nakayama, Yoshiyuki Hata, Yutaka Nonomura, Travis Bartley, Shuji Tanala, “A CMOS-LSI for a Sensor Network Platform of Social Robot Applications,” in Proc. Smart Systems Integration 2016, pp.320-327.
  2. Masanori Muroyama, “Microsystem Integration Technologies for the Next Generation Tactile Systems,” IEEE NEMS 2016, 2016. (invited talk)