今日のデバイス(2),Today’s Device 2:触覚センサ, Tactile Sensor


第2弾ですが,またまた触覚センサとしたいと思います。この画像に写っているものが,我々が開発している小形の賢い触覚センサです。この中に(MEMS技術を用いた)高性能のセンサと(LSI技術による)センサ読出し回路,信号処理回路と通信回路が組込まれています。これだけでセンサノードとして動作します。突起の部分を押すと,大きな力がかったときだけ,このセンサノードから信号が出てきます。必要なときだけデータを送るイベント・ドリブン動作であり,ヒトの触覚にも採用されている効率的なやり方であると言えます。また,センサとその処理機能が一体化されていることで,非常にセンサの感度を高めることができます。この一体化の技術こそが,我々の研究グループ(田中秀治研究室が中心)が提供するコア技術です。

 

参考文献

  1. S. Asano, M. Muroyama, T. Bartley, T. Kojima, T. Nakayama, U. Yamaguchi, H. Yamada, Y. Nonomura, Y. Hata, H. Funabashi and S. Tanaka, “Flipped CMOS-Diaphragm Capacitive Tactile Sensor Surface Mountable on Flexible and Stretchable Bus Line, ” in Proc. Transducers 2015, pp. 97-100, 2015.